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不思議話2

小学生の頃は父親によく山菜採りに同行してました。
私はもっぱら生き物採りでした。

ある日、谷に着きました。
周りは小高い山で囲まれてて、真ん中にぽっかり開けた場所がある情景を思い浮かべて下さい。
水が流れ込んでくるから所々沼になってて(超浅い足首位の水位)たくさんのカエルの卵がありました。
山は小学生の背丈より高い笹で覆われており、私を連れていくのは無理と判断され、私はそこの沼地で待ってるように言われました。ここを動くなと何度も念を押されました。
しばらく父が笹をかき分けてる音がしてそれが遠ざかっていき、そして音が聞こえなくなったその瞬間、空気が一変したのです。

何て言うか、視線?そして無音。
さっきまでしていた山の音が聞こえない。
熊?にしては出てくる素振りがない。臭いもしない。
ただただ強烈な何かの気配。

急に不安に襲われました。
登っていった父が帰ってこなかったらどうしよう。この気配から逃げるにしても、勝手に行動して迷ったらはぐれてしまう。
背丈より高い笹の中に入ったら方向が分からなくなる。
↑めっちゃ冷静な小学生低学年
それらを考え、努めて気にしないよう卵採りに集中しました。
時計は持ってないのでどの位の時間そうしてたのかは判りません。
「早くお父さん帰ってこないかな~」「卵いっぱいになった」
なんて声にして動揺してない素振りもしてみたり。

ガサガサという音で父が戻ってきたのが分かった途端、その気配は消えました。山の音も戻ってきました。
鳥の声とか風にそよぐ木立の音とか。
入っていった場所とは全然違う方向から父が出てきました。←かなり移動していたようで、時間が経ってから真っすぐ後を追いかけても会えない公算が高かった
「この上に山菜の群生を見つけたからいくぞ。刃物で笹をはらうから少し離れて歩け」

今考えると危険だったんですかね?
昔は熊なんてこんな近場の山にはいませんでした(今はいるみたいです。かなり近くまで熊が進出してると聞きます。頭数が増えて縄張りを広げざるを得ない、餌も少なく街に出るしかない状況らしいです)。

私が感じた気配は絶対熊ではありませんでした。
幽霊とも違う気がします。
谷がまるっと異次元にスライドしたかのような居心地の悪さ。

今なら山の神様か、物の怪なのかなぁと思いますけど。
この気配を感じたのはこの一度きり。それ以降山へ行っても絶対離れて行動しなかったからです。
当時は余程怖かったんだと思います。
それでも山へ行ってた私。
カエルやサンショウウオの卵採り、水生昆虫採りが怖さを上回っていたというか。父といると出てこないのが分かったからか。
ガキんちょはこんなもんです。

異次元にスライドといえば
以下次号^^
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